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2 神の召命から公的路程の出発まで
(1935・4・17~1945・8・15)


(1) 神の召命

   1935年4月17日、文先生がいつものように山の上で祈っていると、突然、イエス・キリストが霊的に現われた。そしてイエス様が2000年前に神のみ旨を生きて果 たそうとしたけれども、イスラエル民族の不信ゆえに果たすことができず、十字架への道を行かねばならなかったこと、その後に復活した日がこの4月17日であったことなどを文先生に語られた。そして完全に果 たすことができなかった神のみ旨成就の使命を、「あなたが果たしてほしい」というメッセージを語られた。

   その内容があまりにも重大で深刻なものであったがゆえに文先生は何度も辞退された。しかし、その使命を果 たすための最も悲惨な困難な道を、人間の中の誰かが行かねばならないことをわかって、文先生はその天命を受け入れられたのであった。年齢にしてかぞえ年で16歳の時であった。

(2)原理解明のための闘い

   その時以来、神のみ旨成就のために、第一に、絶対的真理、原理を解明する闘いを始めていかれた。悲劇と苦痛の中で呻吟する人類救出の方案を模索する道は、瞑想と苦悩と探究の道であり、壮絶な精神的戦いの茨の道であった。
   誰にも語ることのできない大志を蜜かに抱いて、天のみ旨に対する準備のためにいそしむ期間は、真剣で深刻な一日一日であり、一瞬一瞬であった。さまざまな人々と共に生活していく中で、もし1分の雑談をすれば、そのために流れてしまった心情を取り戻すのに、3週間、3か月かかった。

   その一言の過ちで、半年以上も蕩(とう)減(げん)条件を立てねばならない。だから勝手に口をきいて話をすることができない、そういう道を越えていかねばならなかった。

   「神は存在するや否や。自分はどこから来たか。両親から。その両親はまたその両親から。すると人間の始めはどうなっているのか? 本当に神がつくったのか。神がおれば神自体は何か。神の希望は何か。我々の生活に事情があるように、神にも事情があるだろう。神の事情は何か。神が喜ぶ心情の世界は何を中心とするか。それは人間である。では人と神との関係は何か」。

   そうして聞いてみると、それは「親子の関係である」という。「ならば、神の子としてつくられた人間がなぜこのような人間になっているのか。人間のつくる家庭が、社会が、国が、世界が、歴史がなぜこのようなものになってしまっているのか。その根本的原因は何なのか。そして、全知全能の、絶対的愛の神がおるなら、なぜ人類をすぐに救うことができないのか」。あらゆることが問題になってくる。

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